imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

2023-01-01から1年間の記事一覧

エッセイ 昆虫たちの死 2023年10月

私のアパートの共用通路には夜たくさんの昆虫が電灯に飛んでくる。朝にはその一部が死んで通路に転がっている。 以前は、〝卑しくも生き物ともあろうものが、こんな所で朽ちていって良いはずがない〟と思い、土に帰れ、と通路の外側の土に放り投げていた。 …

映画評 レビュー 「黒猫・白猫」 エミール・クストリッツァ1998年製作 2023年10月

「アンダーグラウンド(1995年)」の監督の次の作品である。監督はボスニア生まれで、祖母は熱心なイスラム教徒だったようだ。セルビアのドナウ川沿いが舞台で、地元ジプシー(ロマ)のやくざなボスことダダンはセルビア人俳優、主演の少年の恋人ことイダも…

エッセイ インドで出会ったイスラエルのモサド? 2023年10月

2016年3月にインドのコルカタに滞在していた。タラゴン guest house という安宿に泊まっていた。Wifiが壊れて使えない、ということだった。この時代にインドでWifiが使えないとは、客を拒否しているようなものである。 1階の部屋はすべて壊れていて使えなか…

エッセイ ナツメヤシ(デーツ)の謎 その後 2023年10月 ブログ

以前ナツメヤシの謎というブログを書いた。 https://imakokoparadise.blog.jp/archives/22729612.html その後、分かったことがあるので書き足したい。 写真にあるように、茎と根の境目が明確になった。 多くの種子植物で、種から出てきたものは芽と根がまだ…

ガザ・イスラエル紛争 雑感 2023年10月

10月7日ガザからイスラエルに激しい攻撃があった。今日は14日なので攻撃から8日目である。 ◎ 今後、イスラエル、アラブとイスラム社会、西側社会がどのような対応をするか、今のところ不明である。また今回のガザからの攻撃とそれに応答したイスラエルからの…

映画評 レビュー 「街のあかり」アキ・カウリスマキ 2023年10月

フィンランドの監督の2006年公開の映画である。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%97%E3%81%AE%E3%81%82%E3%81%8B%E3%82%8A 凡そのあらすじ https://odakyuensen.blog.fc2.com/blog-entry-2309.html 監督の名前は聞いていたが、作品を観るのは初めてだ…

レビュー 「木野」村上春樹 2014年初出 2023年10月

「木野」は短編集「女のいない男たち」に収められた作品である。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E9%87%8E_(%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B9) 作品前半はいかにも作者らしい細かな心理的かつ映像的描写で物語が進むが、後半は一転して主人公…

今年のノーベル平和賞で思うこと 2023年10月

今年のノーベル平和賞はイランの獄中人権活動家が受賞した。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3 これを聞いた時にまず思ったのは、順番が違う…

映画評 レビュー 「牯嶺街(フーリンチェ)少年殺人事件」エドワード・ヤン監督 1991年製作 2023年10月

今回は下書きをせずに、書きながら考えを進めてみたい。つまりダラダラ書く、という意味である。 登場人物が多く、人間関係が複雑で、しかも馴染みのない漢字の名前なのでいつまで経っても人を特定できず、ストーリーを追うのが難しかった。 鑑賞後、以下の…

映画評 レビュー 「牯嶺街(フーリンチェ)少年殺人事件」エドワード・ヤン監督 1991年製作 2023年10月

今回は下書きをせずに、書きながら考えを進めてみたい。つまりダラダラ書く、という意味である。 登場人物が多く、人間関係が複雑で、しかも馴染みのない漢字の名前なのでいつまで経っても人を特定できず、ストーリーを追うのが難しかった。 鑑賞後、以下の…

人生は解けない謎だらけ 2023年9月

解けない謎は3種類ある。 1 そもそも解けない 2 難しくて解けない 3 優先順位が低くて解けない 以下簡単な説明 1 そもそも解けない 例えば、なぜ自分は生きているのか、や、人生の意味は何か、などだ。 この謎に対する態度は、他人の答えを簡単に取り入…

村上春樹「女のいない男たち」のこと 2023年9月

1968年にフランスで冬季オリンピックが開催された。そのときの主題歌は「フランスの13日」という曲で、私の人生の懐メロのひとつになっている。この曲のことはブログに書いたことがある。 https://imakokoparadise.blog.jp/archives/13250831.html 今でも時…

人生の根本の悩み 2023年9月

何のために生きているのか、と考えることはもう無いが、生きていることに戸惑うことは相変わらずある。 例えば、 若い頃の自分の記憶と今の自分との整合性の無さ。 具体的に言えば、あの若かった頃の自分が、今の自分とどうしてもつながらない。あれはいった…

地球の進化と生物の進化 2023年9月

地球が変わっていくことを進化と呼ぶのは違うかもしれない。突然変異も自然淘汰もないのだから。成長とか盛衰のほうがしっくりきそうだ。が、生物との類推で同じ言葉、進化を使おう。 地球は、宇宙も含めてよいが、時間の経過に従って、変化し続ける。その原…

プライベートを話さない人との関係 2023年9月

私がかつて働いていた職場に少し変わった人がいた。皆それぞれに変わっているのだが、その人は自分のプライベートなことを全く話さなかった。生い立ちや経歴はもちろん、家族や今の生活のことも。 ではどんなことが話題になるかといえば、芸能情報やその人の…

仮説 なぜ子供の頃の思い出は無垢さに彩られているのか 2023年9月

先日、前頭葉の発達は二十歳過ぎまで続く、という記述を見た。 子供の頃の思考能力と二十歳の時の思考能力は自分では同じだと思っていた。ただ子供の頃はまだ学習してないから、知識の量が少ないから、ものごとをあまり知らないから大人のような考え方が出来…

仮説 なぜ子供の頃の思い出は無垢さに彩られているのか 2023年9月

先日、前頭葉の発達は二十歳過ぎまで続く、という記述を見た。 子供の頃の思考能力と二十歳の時の思考能力は自分では同じだと思っていた。ただ子供の頃はまだ学習してないから、知識の量が少ないから、ものごとをあまり知らないから大人のような考え方が出来…

短い映画レビュー 「ベルリン アレクサンダー広場」 2023年9月

2020年に映画化されているが、私が見たのは、1980年にドイツで製作された全15時間のテレビシリーズである。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC…

芸術作品からの学び 学問からの学び 習得方法の違い 2023年9月

学問は論理によって組み立てられている。故に、学問を習得するには理性が必要である。既知の知識を足場にして、論理的に未知の知識を延伸する。例えば足し算を足場にして、掛け算を習得する。一次方程式を足場にして、二次方程式を習得する。 当たり前だが、…

パワーポリティクスと人権 政府のパワーポリティックス選択の必然性と人権侵害の可能性 ブログ

パワーポリティックスとは、国際関係において価値、つまり理想や関係より、利益、つまり長期的に利益の最大化を重視する考え方のことである。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%…

ウクライナ戦争 2023年9月

ウクライナでの戦争が終わらない。細かな動きはあるのだろうが、戦線は膠着してるようである。というか、膠着する程度に、西側は武器の供給を制限している。 https://www3.nhk.or.jp/news/special/ukraine/ 相変らずウクライナ兵とウクライナ市民とロシア兵…

エッセイ 汗ばむことは不快なのか 快と不快は設定次第 2023年9月

今年の夏も暑かった。 私の部屋には冷房が無い。だから汗をかく。 今はもう9月の半ばの晩夏である。かなり涼しくなってきた。それでも起きた時、何となく汗ばんでいる。それが気になって最近起きたら水を浴びている。盛夏にはそんなことはしなかったのに、で…

エッセイ 便所バチ ことアメリカミズアブの触角 2023年9月

先日実家に帰ったとき、通称便所バチを台所で見た。コンポストのそばでよく見かける。雑草を捨てたコンポストのそばによくいるから幼虫は植物由来の腐敗有機物を食べると思っていたが、調べてみると動物由来の腐敗有機物、具体的には死骸や糞も食べるようだ…

エッセイ 南の島でボケーっとしたい または、何もしないとはどういうことか 2023年9月

非常に忙しい毎日を送っていた友達が、南の島でボケっとしたい、とよく言っていた。実際に旅行に行って分かったことは、例えばハワイのきれいなビーチに行って、海辺に置かれた長椅子に寝そべり、コールドドリンクを注文してボケーっとしようとする。しかし…

エッセイ ナツメヤシ(デーツ)の謎 2023年9月

私にとってナツメヤシは中東を象徴する栽培植物である。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%84%E3%83%A1%E3%83%A4%E3%82%B7 エジプトを11月に旅行した時、市場で生のデーツがたくさん売られていた。日持ちしないが、美味しかったので毎日のよう…

エッセイ 果物と果菜の違い 2023年8月

どちらも果肉を利用するが、甘いと果物、甘くないと野菜に分類する。分類は人の都合だが、何かアカデミックな分類の違いがあるのだろうか。 果菜とは、例えばナス、トマト、キュウリなど実を利用する野菜のことだ。 すぐに思いつくのは、果物には木本が多く…

なぜ書きたくなるのか、何のために書くのか 2023年8月

最近幾つかのレビューを書いて思ったことを書いてみたい。 レビューとは作品を通して直接感じたこと、瞬間的な心の反応 評論とは時間をかけて考えたこと 批評とは更に社会批判が加味 そんな感じだろうか。 ありていに言えば、後になるほど高級感がある、とい…

一切れのパン または心の安全基地 2023年8月

一切れのパンは、光村図書の中学校「国語一年」教科書に、1972年から1980年まで掲載されていたお話である。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2…

考えると不自由になる 思考と実践の憂鬱な循環 2023年8月

考えれば、自由になる、という話はよく聞く。考えることによって、世の中の因習、つまり時代遅れの習俗から解放されて、自由になる、という意味だと思う。確かに考えることによって、自分が持っていた常識、実は偏見、を打ち破っていけるだろう。より自由に…

レビュー アメリカンビューティー 2023年8月

今更この有名な映画のレビューでもなかろうと思うが、思うところがあったので書いてみたい。 この映画は少なくとも日本ではいろいろな人が批評しているので、私が今ここで何かを言っても、後出しじゃんけんにしかならないだろうが、それを承知で書いていこう…