外国旅行に行くことになりました。データ制限の中、旅行中のアップが大変なので、以下のサイトだけにアップします。ご不便をおかけしますがよろしくお願いします。https://note.com/hiroto1962
◎先進国 現状=グローバル化→製造業が外国に移転して→国内製造業が空洞化→国内雇用減少→所得減少→貧困層増大→格差拡大 ・本来なら→選挙によって多数派である貧困層優遇の政策採用→具体的には→ 1法人税率上げる→しかし企業が海外移転してしまう→故にできない…
先日、柄谷行人氏の「漱石論集成」を読んでいると、「坑夫」のことが書いてあった。興味を持ったので読んでみた。 「虞美人草」に続く専業小説家として書いた2作目。実際の体験者から聞いた話を加工したようだ。朝日新聞に連載された。 功成り名を遂げた語り…
蒐集した多くの資料を駆使して事実に沿って書き上げた鴎外最初の長編歴史小説である。「興津弥五右衛門」「阿部一族」など史実をもとにした短編小説を経て、晩年に書いた長編歴史小説3部作のうちの最初の作品である。 内容は、江戸末期の津軽藩の藩医で儒学…
心象風景それ自体を対象にして描写された日本最初の文学作品ということを知ったので読んでみた。簡単に言うと初めて内面が書かれた作品のことである。 ただただ武蔵野の美しい風景を作者の感じたままに書き連ねているのである。今日から見ると、盛り上がりも…
鴎外の作品をいくつか読んだ。「興津弥五右衛門の遺書」1912年、「阿部一族」1913年、「山椒大夫」1915年、「最後の一句」1915年、「高瀬舟」1916年、「寒山拾得」1916年である。 これら作品に共通するのは、読後に明白な感情が実感されることである。その感…
「山椒大夫」は中世に成立した説教節という語り芸能の中のひとつ「さんせうだゆう」をもとにして書かれたもの。「最後の一句」は太田南畝(魯山人)が書いた随筆「一話一言」の中の一話をもとにして書かれた。どちらも実在の出来事である。もちろん鴎外の装…
1912年の乃木希典の殉死に触発されて書かれた小説である。江戸時代の殉死の記録を小説の形で再現している。つまり記録に残る実在の人物達を描いた歴史小説である。もちろん登場人物の感情は鴎外の想像である。 あらすじ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9…
初めて言文一致で書かれた、日本の近代小説始まりの作品である。著者は1864年生まれである。 あらすじ 公務員を解職された優柔不断な主人公の文三と上司にゴマを擦って昇進した軽薄でお調子者の同僚の昇、文三が居候している親戚で、向こうっ気の強い美人の…
鴎外は1862年生まれ、漱石は1867年生まれで、同じ世代である。1868年の明治維新の時、6歳位なので、江戸時代の空気を吸っている。 1907年に軍医の最高階級である陸軍軍医総監(中将相当)に任命される。軍人と小説家、翻訳家の二つの人生を生きた。 作品の内…
雑感 書評「虞美人草」夏目漱石1907年初出 2025年4月18日 ブログ 漱石が職業小説家として書いた最初の作品。華美で豊饒な表現、練られた展開、単純だが特徴あるキャラクター設定。意気込みのほどが伺われる。 あらすじは、 哲学者然とした甲野と、その親友の…
漱石前期三部作の最初の作品である。他に「それから」と「門」がある。新聞に連載されたのは1908年で、労働運動、社会運動が認知されるようになる中、赤旗事件で大杉栄、荒畑寒村、堺利彦、菅野すがらが逮捕されている。この流れは1910年の大逆事件に繋がる…
先日resilienceという英語を初めて知った。文字から意味を類推できなかったので語源を調べたりして遊んでいると、ふと理不尽なことに出会ったとき、それを乗り越える力をresilience力というのかなと思った。 reはbackの意味で、silienceはラテン語salire由来…
「三四郎」「それから」に続く漱石前期三部作のひとつ。 作品が書かれた1910年は、幸徳秋水が巻き込まれた大逆事件や韓国併合があり、翌1911年には清で辛亥革命が起こり、翌1912年アジアで最初の共和国、中華民国が生まれている。 作品の大まかなあらすじは…
知らなかったが漱石の前期三部作というのがあって、この作品はそのひとつである。 あらすじは、大学卒業以来働らかない30歳の主人公代助と大学以来の友人平岡とその妻三千代や、代助の父と兄、兄嫁らとの日々のやり取りである。 詳しいあらすじは、 https://…
高校の時、テレビの深夜映画でこの作品の映画化されたものを観た。場面が飛んで訳が分からなかったが、その後長く印象に残った。数年前に元の小説の存在を知り、今回読んでみた。 著者は1944年にアメリカ陸軍に徴集され12月に西部戦線でドイツ軍の捕虜となり…
東京が舞台の、出演者も全員日本人で、日本語で撮影された作品である。この作品で役所広司はカンヌ映画祭の最優秀男優賞に選ばれている。 監督は茂木健一郎氏が英語で出版した「ikigai」(生き甲斐)を読んだ可能性がある。 あらすじは、一生懸命に仕事をす…
初期作品スマイリー三部作で有名なスパイものを得意とする作者の中期の作品である。 これまで処女作「寒い国から帰って来たスパイ」、スマイリー三部作の一つ「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」そして晩期の「ナイロビの蜂」を読んできた。 あら…
アメリカ合州国が内戦に陥った映画である。観終わったあとにウィキペディアであらすじを確認すると見落としだらけであった。 あらすじはこちら https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC_%E3%82%A2…
漱石後期3部作の一つである。登場人物がそれぞれ語り部となって物語を回していき、読み終わったとき、壮大な物語を読んだ気分に私はなった。物語の最初の語り部が敬太郎で、最後の語り部である松本の話しかける相手が敬太郎だったので、一周回った感じがした…
一人の人間が一定時間の労働で生み出せる価値はおおよそ誰もが同じだろう。何倍も違うということは実感としてはないだろう。だとしたら収入もおおよそ同じになるに違いない。 江戸時代、庄屋は小作人を使って多くの米を収穫し米俵を米倉に保管した。庄屋一人…
前提とは、言うまでもない、と思っていること、さらには、意識さえしていないこと、である。 同じ出来事を見ても人によって受け止め方はそれぞれ違う。同じ出来事について話していても話が噛み合わないことがある。先日妹と話をしていて、全くかみ合わないの…
未完の「明暗」を別にすれば、漱石最後の作品である。私は後期3部作の中で「彼岸過ぎまで」をまだ読んでいないので、何故この作品が後期3部作に入っていないかは分からない。他の2作「行人」「こころ」は近代的自我が主題であった。本作は直接にはそれを主題…
展開が速く、スリリングで、イベントが山盛りである。会話も軽妙洒脱で知的である。政府の大臣同士の微妙な関係や、省内の職員の上下関係、2国間の大臣同士の関係、そして公邸での大使の日常生活など、全く知らない世界なので、見ていて楽しかった。 あらす…
2023年5月、コロンビア・アマゾンに墜落したセスナに乗って生き残った子供たち4人を40日目に救出するまでのドキュメンタリーである。世界的なニュースになっていたようで、当時の取材映像をふんだんに取り入れて臨場感がある。 よくあるサバイバルものではな…
漱石後期3部作の一つで、主人公である次郎、の兄一郎の苦悩のお話である。 あらすじは省略する。 ・漱石の主題 物語後半の主題は明らかだと思う。 両親が属する江戸時代からの価値観が当たり前だった時代に、西洋からの新しい考え方、科学が流入してきた。知…
スパイものを得意とするイギリスの小説家で、晩年の作品に当たる。1930年生まれ、2020年没。 1963年から1977年の間にスマイリー3部作と呼ばれる有名なスパイ小説を書いた。 国家の為の冷徹なスパイの役割と、倫理や感情を持つ生活者との葛藤を描いてきた著者…
聖域とは土俵のことである。相撲部屋に入門した型破りな新人の猿桜が成長していくお話である。 強さも弱さも含めた猿桜の本気が周囲の人々に感染していく。お互いぞんざいな言葉を使っていても、繋がった感が生まれていく。 型破りな主人公のテーマは多くの…
アメリカとロシア(かつてのソ連)は超大国として20世紀半ば以降、他国への武力行使が公然と認められていた。アメリカのパナマ、アフガニスタン、イラク然り、ソ連のアフガニスタン、そしてロシアになってからの、かつてのソ連邦内のジョージア、ウクライナ…
書かれた時期は1940年代半ばである。が、戦争の話は出てこない。 主人公ホールデンは、世の中の全ての常識に反抗したくなる16歳である。全ての権威に盾つき、通らなければ自分が傷つかない言い訳を見つけて避けて通る。自分が非力なことを重々承知だが、批判…