年度末を挟んで、人の移動があり、職場で菓子折りをいただく機会が増えた。少人数の職場なので、いただいたお菓子は人数分に分けてすぐに配ってしまう。
多くの場合、菓子箱に栞と共に入っている。
さて、お菓子を配るとき、菓子箱と栞を見える場所にしばらく置いておく人と、すぐに捨てる人がいる。
私はその商品の売り言葉や原材料、メーカー、その所在地などを知りたいので、他の人の為にも箱を置いておく。
1 ではすぐに箱を捨てる人とはどんな人なのだろうか。お菓子そのもの以外には興味がないのだと思う。つまり付随情報に興味がない。
以下の可能性があると思う。
1) 食べ物に興味がない。甘ければそれでいいだろう。
2) 五感を信じている。つまり味覚、食感をこそ大切にする。五感を大切にする人なのだ。講釈抜きの出たとこ勝負な人だと思う。自分の五感に自信がある。更に発展させれば、無茶振りが得意だろう。その瞬間その瞬間をより楽しめる可能性のある人だと思う。
2 かたや私のように付随情報が気になってしまう人とはどんな人か。自分と対象物の間にワンクッション置きたいのである。ダイレクトに五感情報が入ってくることに抵抗がある。心の準備が必要なのである。だとすると、普通に考えて無茶振りが苦手だろう。偶有性を楽しめない。
別の例を挙げると、これは私の話なのだが、冬、自分の部屋に入ったときに、まず温度計を見て、10度であることが分かってから、おお寒い、と感じるのである。箱をすぐに捨てる人なら、自分の部屋に入ったとき、おお寒い、と感じて、それから温度計を見て、ああ10度だもんな、と納得すると思う。
と言うようなことを、ゴミ箱に捨てられたお菓子箱を見て考えた。