思い付いたのだが、仮説にまでなっていない。その根気がない。
英米の自由市場重視主義、リバータリアニズム、小さな政府指向、とEUの共同体重視、コミュニタリアニズム、どちらかと言えば大きな政府指向は、経済、社会における両者の対立軸になっている。
もし世界中が、英米の自由市場重視主義になったら、つまり可能な限り自由競争を進め、政府は可能な限りそこに介入しない、貧富の格差はある程度放置する、となったら、英米の儲けは今より減るのではないかと思う。
というのも、今のEUは多めの課税をかけて、自由競争を少し抑え、共同体にお金を分配して、どちらかというと共同体を大切にしている。簡単に言えば、英米より少し効率の悪い経済体制になっている。
本来ならEUは域内経済を守るために関税を高くしたいところだが、英米主導のグローバリズムの流れの中で、表向きそれが出来ない。また自らもグローバリズムのお陰で世界から利益を得ている。
結果、経済効率の少し悪いEUの富が少しずつ英米に流れ出している。
というのが、今回の思い付きである。