imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

エッセイ モロッコ旅行 お薦めの町 2024年4月5日

2018年3月から5月までモロッコを旅行した。私のおすすめの場所を紹介したい。

 

最低1か月の旅行を予定している人へのお薦めである。短期旅行であれば、行く場所に迷いはないだろう。マラケシュ、フェズ、カサブランカなど観光地が目白押しである。何でもない場所に行く余裕はないはずである。

 

ロッコの特徴はいろいろある。例えば国王が政治権力とイスラム教の宗教的権威の両方を兼ね備えていて、しかも国民からの支持が他国に比べるとかなり高い、それと関係しているが「アラブの春」でも権力基盤がまったく揺るがなかった、などあるが、旅行者にはあまり実感が持てない。旅行者にとっての特徴は、ベルベル人の占める割合が高いことである。国民の30%~40%を占める。私の知る限り国家としては世界一高い。ベルベル人北アフリカ先住民族である。

具体的には、アトラス山脈を境にして、地中海側がアラブ人世界、サハラ砂漠側がベルベル人世界である。少し大げさに言えば、風景も、雰囲気も、人々も一変する。言葉も変わるようだが私には分からなかった。

◎ Inezgane インジェガン

さて最初のお薦めは、地中海側の何でもない町である。観光客はほとんど見かけないが、交通の要衝となっていて、モロッコ人で賑やかである。モロッコの普通の都市を見るにはうってつけだ。

 

旅行者にとって良い町とは、良い宿屋と良い飯屋があることだが、この町はホテルも食堂も多い。食堂の種類も多く、食べ物に飽きることはなかった。

 

宿屋

 

Hotel Tazrouart  場所 9F48+WM8 Inezgane, Morocco 値段 シングルルーム60ディルハム +ホットシャワー5ディルハム  でトイレ、シャワー共同  2018年3月情報

 

町の中心地のバスロータリーから少し離れているので落ち着いている。バスロータリー周辺には安ホテルが林立しているが、私が到着した日は、表通りに面したホテルはすべて満室だった。おかげで静かな良い宿が見つかった。

宿も清潔で居心地が良かった。

 

食堂は特に記録していないので、目移りしてあちこち食べ歩いたのだと思う。

 

典型的な朝食。パン、ミントティー、チーズ、オリーブオイル。チーズをオリーブオイルにそのまま入れて、パンで潰しながら食べる。四角い白いのは角砂糖。

価格表 アラビア文字のみ 少し勉強すれば発音できるようになる

いろんな種類の魚のフライ 海が近いからだろう

ロッコと言えばエスプレッソ。日本の有名店の味が、何でもない町場の店で飲めることがあって、さすがモロッコ、と思う。


◎ Midelt  ミデルト

 

東西に走るアトラス山脈の主稜峰の北側に開ける広大な谷の中の小さな町である。少し歩くとすぐに広大な荒れ地や枯れ川に出る。地形について思いを馳せるのによい。標高1500メートルで年間降水量200ミリ弱の気候で、ここに限らずだが、日本では見かけない変わった多くの植物にも出会える。

宿の屋上?から周辺を見渡すと、不自然な建物が見える。カスバ(城砦建築物)だ。M7W3+363, Midelt, Morocco  水道が引かれていないので、多くの住民が転出していて、隣に新集落を作っている。内部は半ば崩壊していて、多少気持ち悪いが、建築は非常に興味深い。1階は主に家畜部屋(ヤギ)になっていて、住居は2階からである。

 

たまたま私が訪れた場所だけかもしれないが、ここより地中海側の丘陵地の農村に行くと、イヌを放し飼いにしているので、自由に歩きづらいが、ミデルトから南側、つまりサハラ砂漠側はなぜかイヌを飼っておらず好き勝手に歩ける。目についた、あれっ、と思った行きたい所に自由に行って、好奇心を満たせるのだ。

 

ここより山を越えたサハラ砂漠側は、降水量が更に少なくなり、枯れ川の水を利用したナツメヤシ畑はあるが、農村とか、ヤシ以外の農地は見られなくなり、町を外れるとただ荒れ地が広がるだけになる。つまり素人目からすると、どこも変わらない風景に見える。ミデルト辺りがその境目である。

 

トルコのアナトリア高原の東側こそがいかにもトルコらしいのと同様に、モロッコアトラス山脈以南のサハラ砂漠側こそが独特の文化と風景が広がってモロッコらしいと思う。このアトラス山脈以南に行くには急峻なアトラス山脈を越えなければならず、尾根越えルートは僅かしかない。ミデルトを通るルートはその主要ルートの一つである。なのでアトラス山脈以南に行くときに寄ればいいと思う。

 

宿屋

 

Hotel Restaurant Bougafer 場所 M7M4+3W Midelt, Morocco 値段 シングルルーム70ディルハム+ホットシャワー10ディルハム  トイレ、シャワー共同 slow Wifiあり   2018年5月情報

 

見た目もきれいなホテルで、部屋もこぎれいだった。名前の通り1階はレストランになっている。

町に安宿は僅かしかない。ここ近辺に固まっている。すべてのホテルで部屋を見てから決めてもよい。

 

飯屋

投宿していたホテルのすぐそばに早朝から開いているプロチェット屋(肉団子)があった。私は早起きで、かつその店のプロチェットが美味しかったので毎朝通った。円盤パンとミント茶で食べる。小さく地味な店で、入るのに勇気がいるかも知れない。カサブランカの観光客相手のぼったくり店と違い、壁に値段が張ってある。多くの地域でそうであった。

カスバ外観  集落要塞である

カスバ内の道。もちろん青天井の道もある。