imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

エッセイ AI世代X 今後の世代の名づけ方 2024年3月29日

先日、山下祐介著「限界集落の真実」という本を読んでいると、限界集落の構成世代が書いてあって、まず昭和ひとケタ世代、次が団塊の世代、最後が潜在的団塊ジュニアの世代だった。

本書は世代論を展開していない。そして私はあまり世代論が好きではない。一つの世代にもいろんな人がいるでしょ、と思ってしまうからだが、社会学が社会を扱う際に、世代は有効な概念になるとは思う。

 

ということで世代について調べてみると、私は「新人類世代」(1955~67)のど真ん中であった。新人類など全く他人事のように聞いていたので意外である。この世代の特徴は、親が戦後教育を受けているので、以前の世代よりは人権を尊重するようである。

他に「しらけ世代」(1950~65)ともかぶっていて、前の世代の失敗した学生運動を見ているので、無気力、無関心、無責任でノンポリが特徴のようである。そういえば高校や大学の時、「お前ら、無気力すぎる」と教師、特に社会科の教師に馬鹿にされた記憶がある。しらけ、とは懐かしい響きである。さんざん揶揄されたことを思い出した。

 

弟はバブル世代(1965~70)に属しているようである。就職時にバブル経済を経験していて、旺盛な消費活動が特徴と書いてあった。妙に当たっていて笑えてくる。

 

戦後の世代を順に並べると、団塊、しらけ、新人類、バブル、団塊ジュニア、ミレニアル、ゆとり、Z、となる。

各区分はおおよそ経済状況に起因している。最後のZ世代が、生まれた時からネット接続環境にあった。つまり技術革新が直接の区分の理由になっている。

 

アメリカでの世代区分はもっと幅広く、

まずベビーブーマーで、日本の団塊の世代に当たる。

次がX世代で、それまでの世代から見ると、とらえどころがないのが特徴のようだ。

次のY世代はベビーブーマーJrのことだ。

最後がZ世代で、イラクアフガニスタンなど世界政策で失敗をつづけ、経済的にも落ち目な弱いアメリカを受容する世代だと説明される。



で、今後どんな区分によってどんな名前の世代が生まれてくるのか、予想してみた。グローバリズムを反映して世界共通の区分になるだろう。

 

以下は予想です。

 

今後は技術革新のみが区分の理由付けになる。共通名はAI世代である。それしかない。小分類名は、ローマ数字で表記され、共通名AI世代の後に接続する。

具体的には、AI世代ⅣとかAI世代Ⅹとかである。

小分類名の区分理由は、もちろんAIの進化で分けられる。チャットGPTで育った世代は、AI世代Ⅰである。

100年もすれば、つまり2120年ごろにはAI世代ⅩⅩ(20)辺りまでいっているだろう。

社会学を専攻する学徒は、ⅠからⅩⅩまでの各世代の年代と特徴を叩きこまれることになるだろう。

不景気や戦争や戦術核兵器使用は世代に多少の影響を与えるが、AIの技術進化ほどには区分に影響を与えない。

 

と言うように予想するが、今後の人類の特徴が、AIの状態に規定されることが本当にあるのだろうか。それは人の認知世界が深くAIに依存することを意味すると思うが、そんなことで本当にいいのか、とも思う。

今後、私たちの世界観はAIと共進化していくことになるだろう。