imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

エッセイ ベトナムのパンは美味しいのか 2023年8月

 

バインミー ホアヒンにて

私はパンが好きである。日常的にパンを焼いている。私の好みは、フランスパンみたいな味付けされてないパンだ。油脂やドライフルーツを練りこんだパンはたまにしか食べない。

 

ベトナムは美食の国である、という。その理由は、中国とフランスに支配された経験があるかららしい。

 

私は2019年早春に1か月ベトナムを旅行した。

 

旅行者として町散策をしたときに目にしたパンの印象である。高級なパン、例えば途上国によくある、地元の人には高くて買えず、欧米居住者がよく利用する、オーナーが欧米人、のようなパン屋には行ってない。

 

パンだけを味わって食べる、という文化は無いように見えた。すべてはおかずとセットになっている。だとすれば、パンの進化の方向は、如何におかずと一緒に美味しく食べれるか、になると思う。

つまりパンだけ、またはバターを塗っておいしく食べる方向に進化しないだろう。

故に、私が好むパンはベトナムでは普及しないだろう。

 

と言うことは、例えばサンドイッチにマッチする美味しいパンがあるだろう。

ベトナムのサンドイッチはバインミーと呼ばれて有名である。大ぶりのコッペパンにいろんなおかずを挟んで食べる。具体的には、味付け肉、野菜、ドレッシングだ。

米食に飽きた時、何度か食べたが、見た目通りの味で、普通に美味しかった。当たり前だが、パンの味は副え物である。



思うに、ベトナムのパンは美味しい、という話が日本で広がっているのは、短期で旅行に行って、”それなりのお金を使っているので、楽しまなきゃ損でしょ”、というマインドがまずあって、そのうえで、憧れのバインミーを食べて、”やっぱ、めっちゃ美味しいね”、と言うことになっているのだと思う。

冷静にパン自体の味を試す環境にない。もし数か月ベトナムに滞在すれば、日本のパンと同じ食べ方をして味を比べようとするだろう。

 

ベトナムのパンは美味しい、という話は、実は、ベトナムバインミーが美味しい、の表現間違いだと思う。