imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

エッセイ ヤマトヌマエビ 2023年7月

 

訂正  以下ミナミヌマエビヤマトヌマエビとして読んでください。


私はミジンコが好きである。河に行った時はしばしばペットボトルに水を汲んで生き物たちのその後の移り変わりを観察する。

 

2年前の2021年6月ごろに多摩川の水を汲んできた。一週間ほど経った時、小さなエビがいることに気が付いた。全部で確か5匹だった。ある程度大きくなってから種を調べてみると、ミナミヌマエビらしかった。雑食性で、水槽に生えてくる藻を食べてくれるので、掃除役として人気があるようだ。生まれて1年後の6月頃に卵を産んで寿命が尽きる。ぜひ代替わりを見たいと思った。

 

最初の1年は活発だった。いつ見ても小さなハサミを動かして藻を食べている。夜中にそっとミニライトを点けて見たことがあったが、なんと活動していた。

1年後の6月になったので、卵を産んで死ぬのか、と思っていたが、7月になっても元気なままだ。幼生も現れない。結局夏を過ぎても変化はなかった。彼らは相変わらず元気で、幼生も見つからなかった。

 

その元気だった彼らも、夏以降、明け方まではじっとしていることが多くなった。しかし日中は相変わらず元気で、壁の掃除をしてくれて水槽内はよく見えた。

 

秋以降は活動量が減り、ハサミを動かす速度が遅くなっていった。それまでは目にも留まらぬ速さだったが、1つ1つのハサミの動きが見えるようになった。

 

冬を越したあたりから1匹、また1匹と数を減らしていった。春の時点で3匹いたが、動きはとても緩やかで、日中でもじっとしていることが多くなった。

 

そしてとうとう最後の1匹が6月末に死んだ。水槽内はすっかり藻が生い茂り、見通しがとても悪くなっていて、死んだことにすぐには気が付かなかった。

 

とても寂しい。