imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

夏休みの自由研究 電灯の下で死んだ昆虫達 2022年8月

毎朝家の周りを散歩するのだけれど、電灯に昆虫が飛来して、地面によく落ちている。毎日その様子を見ていると、かなりの昆虫が数日後にはそこで力尽きて死んでいるのである。

一体これはどうしたことだろう。こんな所で死んでいいのか。

 

産卵後に集っているのなら、こういう死に方も有りなのかも知れない。産卵前、オスなら交尾前にここで力尽きたとしたら、不本意に死んだことになる。

またはここを交尾場所として利用しているのかもしれない。だとしたらその後メスは産卵のためここを離れていく。

一体どれが正しいのだろう。

 

家の周辺の電灯に集まってくる昆虫は、多くはコガネムシ、コメツキムシ、カメムシセミを含む)、ガの仲間である。

 

8月初めの時点で最も数が多く、雄雌の見分け方が簡単なコフキコガネを対象に選んだ。

 

https://www.ugui-vc.jp/zukan/detail/184/ 

 

始めの頃はただオスとメスのどちらが多いか、歩きながら漠然と確認していただけだったが、これでは自由研究にならないと思い、10日辺りから数のチェックを始めた。20日過ぎ辺りから急激に数を減らし、25日時点で見かけなくなったので、カウントを終了した。

カウント自体はわずか10日ほどしかできなかった。結果は、オス13匹、メス9匹である。カウント以前の実感としては、オス2に対してメス1という感じだった。

 

サンプル数があまりにも少ないけれど、有意差がある、と思う。

 

アブラゼミも多く見かけ、雄雌の見分け方が簡単なので、カウントなしの漠然とした確認をした。結果は雄雌ほぼ同数という実感だ。

 

さて、この結果をどう考えればいいだろう。

 

まず前提としてなぜ夜灯に集まってきたのか。調べてみると、夜に移動する昆虫は、月や星の明かりを目印にして飛ぶようだ。例えば月に対して左45℃で飛び続けると、結果として直線で飛べることになる。それに対して電灯を目印にして左45℃で飛んでしまうと、近づくにつれて電灯の位置が動いていくので、そのたびに進路を修正することになって、まっすぐには飛べない。実際は渦を描きながら電灯に近づき、最後は電灯にぶつかることになる。月は距離が遠いので、どれだけ飛んでも見かけ上の位置が変わらないので、まっすぐに飛べたのだ。

つまりどこかに行くつもりが、電灯に行き当たってしまったのである。どこか、とは食事場所のことだろう。

つまり食事をしようと飛んできたのだ。成虫の食草はクヌギやコナラの葉で、幼虫の食性は草木(種類不明)の根のようだ。

 

私の実感からするとメスの割合が多すぎるが、オスとメスの割合を、10対6∼7として考える。

 

電灯化で交尾をしている個体を見かけることはなかった。

 

以下の場合を想定した。

 

◎オス

    ・交尾前→葉っぱを食べに来る 4.5

    ・交尾後→葉っぱを食べにくる(クワガタやカブトのように何度でも交尾が出来る、と想定する)4.5

     ・老体 1

 

◎メス

     ・交尾前→葉っぱを食べに来る 4.5

     ・交尾後→卵成熟→産卵場所を探す→来ない(交尾後すぐには産卵せず、クワガタやカブトのように卵が熟するまで産まない、かつ採餌場所の近くで産卵すると想定した)1 

     ・交尾後→卵未成熟→葉っぱを食べにくる 2.5

     ・産卵→すぐ死ぬ→来ない(あるブログに3日続けて産卵し、直後に死んだ記述があった)(老体含む)2

 

以上の場合に割合を当てはめていく。

成虫の生存期間を10とする。最後の1は元気がなくなって採餌しない。老体である。それぞれ項目の後の数字はある個体が送る期間の割合である。おおよその見当である。

 

とすると、オスが電灯に飛来する割合が9、メスが来る割合は7になる。(寿命が同じとした場合)

 

お気づきと思うが、実は実際にカウントした割合にもっともその割合が近づくように演繹的に数字を割り振った。

これによると、成虫のコフキコガネのうち、産卵を控えて以降のメスだけが来なかった、と言う割り振り方が説得的になる。

 

メスの腹を裂けば、確認できるのかもしれないが、私にはとてもそんなことは出来ない。

 

この結果を正解と仮定すると、私の疑問、つまり交尾前のオス、産卵前のメスがここで死んでいるのか、についての答えはイエスになる。不本意な死だ。道半ばにして斃れてしまった悲しい死であった。

来てないのは産卵中、産卵後の個体だけだ。

夜灯が普及してまだ100年も経っていない。昆虫の進化が追いついていないのだ。

 

余談

 

アブラゼミは電灯に来る割合が、オスメスほぼ同じだった。産卵後のメスも飛来しているのかもしれない。

アブラゼミは夜行性ではないので、電灯を日の出の太陽とみなしている可能性がある。