imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

ユダヤ人の歴史を思う 長大な叙事詩としてのユダヤ民族 2024年2月19日

イスラエルのガラント国防大臣が以下のように言っている。2月16日付のAP通信より

 

イスラエル軍はガザのナサール病院で70人の「過激派容疑者」を逮捕した。そのうち20人は10月7日の攻撃に参加した可能性がある。

また、国連パレスチナ難民救済事業機関UNRWA)で働く12%にあたる1500人がハマス、またはイスラム ジハード グループに属し、うち230人が軍事部門に所属している。

 

それに対してUNRWAは、労働者の名前を定期的にイスラエルに報告している、と答えた。

 

https://apnews.com/article/israel-hamas-war-news-02-16-2024-21e09d731eb09f95bfea8e0ce3c0500c

 

イスラエルの主張によって、アメリカをはじめとした国々がUNRWAへの資金供与を停止している。

イスラエルは数週間前にも、病院を急襲し、入院中のハマス兵士を3人射殺している。(2人は兵士ではなかったかも)これはもちろん国際法違反である。

 

以下私が思うこと。

 

イスラエルは戦争当事国である。イスラエルの主張は当然イスラエルに有利な内容になっている。誇張や嘘が混じっている可能性が十分にある。

本来ならもう片方の当事”国”に確認する必要がある。しかしその地方政府であるハマスイスラエルの攻撃対象にされていて、調査能力はないだろう。掃討作戦の対象になっているのである。居場所が分かれば攻撃されるだろう。

ハマスの保健省が死亡者数を発表しているが、どのように組織が機能しているか私には分からない)

つまりイスラエルの言いたい放題である。かつアメリカをはじめとした支援国がそれを事実のように扱う。

 

防大臣が挙げた上記の数字も信憑性は定かではない。10月7日のテロを起こすまでは、ハマスはガザの政権政党だったのだから、公的機関や準公的機関で党員、支持者が働いていても何の不思議もない。だからUNRWAで多くの党員が働いていて、当たり前だろう。ガザは失業率が異常に高い。UNRWAは数少ない安定した雇用だったろう。有力な人たちの雇用が多いのは不思議ではない。

 

以上は前置きで、以下が私の実感である。

 

ユダヤ教徒は苦難の歴史を生きてきた。そして数千年に渡って差別、抑圧されながらも存続し続けてきたのである。多くの悲惨な経験をしてきたと思うが、19世紀後半からの東欧、ロシアでのポグロムは悲惨である。ただただ略奪、強姦、虐殺の対象になってきた。それに対するユダヤ人の反応は心痛いものだ。ロシアや東欧の人達の中に”幻想”の味方を見つけて、安心しようとしたのである。

 

そして今回のガザ戦争である。これだけのことをして、戦後、国際社会が、人々が、何事もなかったかのようにイスラエルを受け入れるとはとても思えない。存続可能性の基盤が失われつつあると思う。

数千年に渡って知恵を使って存続してきた民族が、僅か80年前に現在の地に念願の国を作ったとたん、それまで関係の悪くなかったアラブ人とのいさかいを抱え、ついには全く正当性のない大規模な戦争まで起こしてしまい、自らの存続を脅かしている。

 

ヒトという生き物の本質を見せつけられているような気持になる。



追記

 

病院でイスラエル軍に逮捕された人々は、ハマスの指揮系統や地下トンネルの情報を持っている可能性がある。今までに捕まった捕虜同様、これから拷問を含めた厳しい取り調べがあるだろう。