imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

短いレビュー ロウイエ監督作品 2023年7月

ロウイエは1965年生まれの中国の映画監督である。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A9%81%E7%87%81

 

2000ゼロ年代後半だったと思うが、ユーチューブがまだ長尺物の動画を上げれなかった頃、同監督の「Summer Palace  天安門、恋人たち」2006年公開という映画が分割されアップされているのを偶然観た。私は1980年代末に中国を旅行したことがあり、日本とは全く別の価値観を持った人たちが住んでいた印象があった。しかしこの映画を観て強く思ったことは、この監督となら価値を共有できる、だった。

 

同監督の映画をもっと観たいと思ったが、あまり有名ではなかったのか、レンタル屋で探すことが出来なかった。そしていつしかそのまま忘れていた。

 

1~2年前に同監督の名前をネットで久しぶりに見かけた。

 

今月、アマゾンプライムデーに合わせてプライム会員に入会して検索してみると、幾つかの映画が観れることが分かった。

 

「蘇州河  二人の人魚」2000年

「Spring Fever」2009年

「Blind Massage  ブラインド マッサージ」2014年

 

3作品を通して観て感じたことは、監督は、関係を表現しようとしている、ということである。

いろんな関係を試している。いろんな状況を設定して、その時々に人はどう生きれるか、その限界を試している、と思う。

ここには共産主義のきの字もない。これらの映画を観て、この舞台が共産主義国家であることを感じる人はいないだろう。監督の関心はそこにはない。そもそも表現することを諦めているのか(表現すれば批判になってしまう)、もしくはもっと大切なこと、つまり人と人との関係に興味があるからか。

 

追記

 

「Spring Fever」は1960年前半生まれの私にとって、特に懐かしい人間関係だった。皆が共通の価値観を持っている、という前提がある。敢えて言えば、1975年にテレビ放映された、「俺たちの旅」の世界だ。