以前、義理の妹のお店の空き時間にお店を貸してもらって、お持ち帰りのみでスープを売っていたことがある。売れなくて2ヶ月でやめたのだけれど、スープを作っているとき、まったく楽しくなくて、苦行のようになっていた。売れ残ったスープを持って帰るのだけれど、スープに嫌な気持ちがくっついていて、どうしても食べる気にならなかった。
ブログを書き始めたころ、完璧なものを書こうとして、何度も文章に手を入れたり、論理的に矛盾がないか見直したり、更にもう一つ向こうに行けないか考えてみたり、苦行のようになっていた。
そうやってアップしたブログは、いやな気持がくっついていて、二度と読む気になれなかった。今でも読んでいない。
最近のブログは気軽に書いてアップできるようになった。内容や表現を推敲・手直しすると、きりが無いのである。だから諦めることが出来るようになった。気分良く書いて、2∼3度読み直して誤字脱字が無いかを確認してアップする。
その結果、アップしたブログを読み直すようになった。当然、文章表現のつたないところが目につき、更なる思い付きが浮かぶことがある。その時も既に書いたブログは余程のことが無い限り、もう訂正しない。ただ元の原稿であるドキュメントを書き換えるだけである。
で、どちらが私の人生を楽しくしてるか。もう答えは明らかである。楽しい気分で書き、しかも読み直すので、更に考えが深まる。良いことだらけなのである。
つまり、苦行をすると、その経験を心の奥にしまい込んでしまうので、その経験から何かを引き出せない。
人生は、明日のための修業の場ではなく、今を楽しむためのものである。今ここパラダイスたる所以である。