理解力とは、相手の伝えようとしている内容を把握できることである。
その為には何が必要か。
1 相手が言うまでもないと考えている、前提を知ること
2 内容の論理的構成
日常必要とされる理解力は、それほど難しい内容ではない。論理的構成を緻密になぞる場面はほとんどない。
日常生活で、相手の言ってることが理解できないのは、多くの場合、前提が共有されてないからだ。
では相手の前提を知る為には何が必要か。
1 自分の前提から離れられること
自分の前提、言ってみれば自分の常識に強くこだわっていると、相手の言っていることを自分の鋳型にはめて理解してしまう。曲解してしまうのだ。
2 相手の前提を想像できること
相手の前提を想像するためには、
1)相手のことを知っている 相手がどんな人か知っていれば、話の前提を想像しやすい。家族との会話は、極限まで省略しても理解される。
2)相対の場面なら言語外の情報(表情やしぐさや声のトーン)も含めて、 本などが媒介している場面なら、文章の行間を読んで想像する。一般に言われる理解力、の要諦はここにあると思う。つまり相手が意識して表現したもの、以外を手掛かりにして、どれだけ相手の前提を想像できるか、想像しながら話が聞けるか、だ。
以上、理解力とは、相手の前提を知る力のことである。
余談だが、この理解力の特性から、理解力のある人は、人間会計関係においても、先読み能力に長けているはずである。別言すれば、人の扱いが上手なはずだ。