imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

利他について 利他の波及効果

利己と利他を比べると、利己とは直接に自分の利益を得ようとする行為のことだ。例えば公園に実った柿の実をすべて取って食べることだ。

利他にはグラデーションがある。

1 リターンを意識して隣家に柿の実を渡す。

2 自分の評価を上げるために、近隣の家々に柿を配る。

3 誰でも持って帰れるように、収穫した柿を公園に積んでおく。

4 ホームレス支援団体に送る。

 

1はリターンを意識しているので、実質は利己だろう。私は、利己的、と呼んで区別している。自分→隣家→自分

 

2 も自分のための行為なので、利己的と呼んでいいと思う。自分→近隣の家々→自分

 

3 は地域に住む不特定多数への利他である。利他を受け取った人は、自らもまた利他をする可能性がある。となると、利他が地域の中で循環して、最初に柿を提供した人に還ってくる可能性もある。この種の利他は、自分の住んでいる地域共同体を住みやすくする可能性がある。自分→共同体の中で循環→自分

 

4 は地域共同体の外部への利他なので、3よりも自分に帰ってくる可能性が低くなる。しかし利他を受け取った人は可能な範囲で周囲に利他を行う可能性がある。それは地域共同体の外側から始まるが、ハレーションを起こして地域共同体内に波及する可能性がある。自分→大共同体循環→地域共同体循環→自分

 

ここから分かることは、利他の波及効果を考えると、関係の遠い人に利他をするほど、人の間を伝わる回数が増えて、波及効果が大きくなる可能性があることだ。例えば1の場合、隣家に10の利他的をすると、隣家から10のリターンがあって、終了する。しかし4の場合、見知らぬ人への10の利他は、受け取った人が、数人の知り合いに5の利他を行い、それを受け取った人がまたそれぞれ3~4の利他を行い、、、というように波及効果は大きくなる可能性がある。

経済学に乗数効果という概念があるが、もし利他度を計量できれば、その概念と同じように、どれだけの利他量をどれだけ離れた人間関係に投入すれば、最も波及効果が大きいかを計算できるのではないかと思う。つまり行動経済学の対象になりうると思う。また利他は共同体が成立する上での重要な行動であるので、共同体を再生する契機にもなる可能性があると思う。

誰か、利他量を数値化して、波及効果を計算し、ノーベル経済学賞ノーベル平和賞を目指しませんか。