口をついて出る歌

突然心に浮かぶ曲がある。 ある曲の一節が心に浮かぶ。 その曲を聴きたくなる。 昔はカセットテープの中から探し出して聞いたものだ。 今は YouTube で検索すればオリジナルかどうかは別にしてその曲をすぐに聴くことができる。 全く便利な時代になった 。
その聴きたくなった曲を YouTube で聞いてみる。 曲が聴けて満足なのだけど、最初に心に浮かんだ時に求めていたものとずれてるような気がする。 そしてすでに当初の心の傾きに戻れなくなっている。 今聴き直した曲に心が影響を受けてしまったのだ。

なので、ふと口をついて出てきた曲はその不完全に思い出された曲のままで心の中で味わうのが良い。正確な歌詞は何だっけ、などと思って録音された曲を聴いてしまうと、せっかく心の奥から湧き上がった心の傾きが再び抑圧されてしまう。

なぜその曲が私の心の中に突然浮かんだのだろう。 何に反応しているのか。 歌詞か、それともその曲をかって聴いてた時の雰囲気か。
私の経験から言うと意外なことに思い出したその歌詞か、もしくはその前後の歌詞に反応していた。事前の予想ではかってその曲を聴いてた時の雰囲気に反応すると思っていたが、実際は1割程度しかなかった。

記憶するためには記憶に感情の添付が必要だというのが私の仮説だが、曲に添付された感情つまりかって聴いていた時に添付された雰囲気つまり感情と思い出すきっかけが直接につながるほど単純ではなかったようだ。