今回のコロナ騒動で、日本の後進性が浮き彫りになっているが、そのひとつに給付金が手元に届くのに時間がかかったことだった。ネットで申し込むより、郵便で申し込んだほうが早い、と言うこともあった。
その遅さの最大の理由はマイナンバーカードに銀行口座が紐づけられてなかったからだ。
最近ユーチューブを見ていると、もっと早くに個人情報(銀行口座や健康保険など)をマイナンバーカードに紐づけておくべきだった、という論調がよく目につく。
で、それが出来なかった理由を、個人情報を政府にセットで差し出すと、悪用されて人権抑圧につながる、と、”人権派”の評論家・知識人が騒いだからだ、と説明しているが、いやいや、それは順番が逆でしょ、と思う。
もともと国民の多くが政府を信用していないのだ。だから自分の大切な情報を政府にセットで渡すことに抵抗があった。だから”人権派”の人たちの主張に首肯したのだと思う。
台湾でも韓国でも、自分の大切な情報を政府にセットで渡しても、政府はそれを悪用しないだろう、という信頼が日本より高かったのだ。かつ情報リテラシーが高くて、今後の利便性を考えれば、協力するしかない、と思ったのかもしれない。
日本政府がすることは、まず国民からの信頼を少しでも上げていくことだと思う。このままだといつまでも不幸な状態が続くことになる。
その為には、最低でも選挙公約は守ることである。国会を開いて、議論することである。