imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

エッセイ 旅行者仲間 2022年8月

 

以前、中米の国グアテマラの第二の都市シェラという町でタカハウスという日本人がオーナーの宿に泊まったことがある。ほぼ全員が日本人の客だった。学生から還暦を過ぎた人まで、いろんな人が集まっていた。

私は50代前半だったが、若者とも高齢の人とも楽しくお喋りをした。

 

帰国してから、娘にその話をすると、「お前と若者がどうやって話が合うの?」と不思議そうに訊かれた。

 

なるほど、確かにこれだけ年が離れていると、共通の話題が無くて、会話が成り立たないだろう、と想像するのは道理だ。

 

なぜみんなと楽しく話が出来たのだろう。考えたら、すぐにわかった。

みんな趣味が旅行なのだ。つまりその宿にいる人たちは共通の趣味を持っていたのである。相手がどんな旅行をしてきたのか、どんな場所に行ったことがあるのか、興味津々なのである。年の差など関係なかったのだ。

旅行好き、という点で、みな平等だった。

 

それは若い人にも、私のような年かさのいった人にも良い経験だったと思う。

 

旅行とは、旅行先で、同じ趣味の人に会うことである。初対面の時から、趣味仲間として、話が楽しく始まるのである。

 

考えてみれば、将棋クラブに行くことも、トレーニングジムに行くことも、植物観察会に行くことも、野鳥の会に参加することも、そして図書館に行くことでさえ、同じことなのだと思う。

そこには趣味仲間が待っているのだ。

 

更に拡大すれば、一歩外に出れば、生きることに興味がある趣味仲間だらけなのだと思う。