以前、小さな誤解が大きな不仲に至ってしまう過程について書いたことがある。
https://livedoor.blogcms.jp/blog/hiroto2222/article/edit?id=13250869
その後感じたことがあるので、以下に書いてみたい。
小さな誤解が大きくならない為には、こちらの平静な、いつも通りの対応が大切だが、たとえ誤解が生じていなくても、一緒にいるにもかかわらず、一言もお喋りをしなければ、やはり誤解が生じやすくなる。
そばにいるくせに、俺とお喋りしないのか、という疑念だけではなく、お喋り自体に内包するお喋りの効用が発揮されないからだ。
何でもないお喋り、くだらないおしゃべり、つまり内容のないお喋りは、いっけん無駄に見えるけれど、よく知られているように、実はチンパンジーのグルーミングの変形である。あなたのことを一目置いていますよ、という意思表示なのである。
故にただお喋りをするだけで、お互いが承認を与えあい、受け取って、快感情が生起するのである。
このことはやはり、小さな誤解が増幅することを阻害する。
私には、現代社会にそぐわない、まったく楽しくない遺伝子が乗っかっているように思えるが、上記のことを自覚しておくのは、無駄ではないと思う。