ソ連(当時)のバンドの話だが、監督はフィンランド人である。ロシア人ではない。
1989年はベルリンの壁が崩壊し、1991年にソ連が解体するので、製作時は、ソ連の終末期にあたる。もちろん当時はその後すぐにソ連が解体するなどほとんど誰も考えてなかったが。
フィンランドは、スウェーデンが大国ロシアの緩衝地として作ったような国である。そういう意味でフィンランドは常にソ連と上手くやらなければならない状態にあったと思う。ロシアに変わっても事情は同じである。今年2023年にウクライナ戦争を奇貨として、NATOに加盟することが出来た。私は賢策とは思わないが。
あらすじ
ツンドラに住む田舎者の音楽バンドがアメリカに行くお話である。
私はこの映画を共産主義批判の映画と見る。
みな同じスタイル、つまり髪型、靴、服装。集団主義のイメージである。
そして独裁的なマネージャー。一人で美味しいものを食べ、ビールを飲む。
全てが共産主義のイメージ、を揶揄したパロディーである。ナンセンス・コメディだ。