高齢者のコミュニティーの場所
家の近所にヴェローチェというセルフサービスのかなり広いカフェがある。今日朝から入り浸っていたのだが、単身の高齢者がかなり入っていて、アイスコーヒーを飲んだり、新聞・本を読んだり、ゆっくりしている。
9時ぐらいからは散歩途中か、買い物のついでかな、と思われる高齢者がぽつぽつ入店してくる。
彼らを見ていて思ったのだが、彼らは行くところが無いのだろう。だから1人でカフェに来て時間を潰している。多くの外国では高齢者に限らずお喋りする場所がある。インドネシアの田舎では、雑貨屋で近所の人が集まってお喋りしていた。インドだと路上のチャイ屋に男たちが集まってお喋りしていた。トルコや東欧・中欧ではカフェに集まってだらだらお喋りしていた。
日本にはそういう場所がない。
かなり高齢の爺さんも入店してくるのだけど、スマホを触るでもなく、何をするでもなく、暫くすると出て行ってしまう。本当に一服だけしに来たみたいに。多分することが無いので、間が持たないのだろう。
高齢で、パートナーがいなければ、家の中では喋る相手がいない。外にもコミュニティースペースが無いので、1人で過ごすことになる。
日本ではこれが当たり前のように思われているが、かなり特殊なことだと思う。