imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

障害者のヘルパーと労働組合

障害者自立生活運動という障害者主体の運動がある。 両親に介護されるのではなく、地域に住んでヘルパーを利用しながら自立した生活を送ろうという運動だ。
運動の経緯から、障害者たち自らが集まってヘルパー派遣事業を NPO 法人として立ち上げていることがよくある。 当然だが理事長は障害者、役員も過半数が障害者だ。

事業所従業員や派遣されるヘルパー労働者が、待遇の改善を求めて労働運動する、労働組合を立ち上げることは不思議ではない。

しかしここに障害者とヘルパーならではの問題があると思う。

役員は障害者である。 事業所の方針を決める重要な話し合いは役員同士でする。 身体障害者であればヘルパーが常にそばにいる。 つまりヘルパーが重要な話の内容を聞いてしまう可能性があるのだ。
もしそのヘルパーが組合活動者だったらどうだろう。 もちろんヘルパー労働時に聞き得た情報は守秘義務が生じる。 だが一人の人間の中で、本来の自分の主張と、聞いてしまった大切な情報を分けて考えることができるだろうか。
さらに障害者とヘルパーは信頼関係が大切だと思うが、役員障害者は組合ヘルパーを安心して信じることができるだろうか。生きていく上で必須のヘルパーを信じられない。そういう両者の関係は不幸であると思う。

以上の事を考えると、役員障害者のヘルパーは労働組合に加入してその恩恵をもちろん被っていいのだけれど、組合の方針を決めるような場には出席しない方が良いと思う。