行為と快感情 2自己肯定感と自尊心

自己肯定感とは長所も短所も含めてありのままの自分を受け入れることだ。世界は自分を受け入れて当然という感覚、認識世界で言うと、世界の中心は自分だ、という感覚のことだ。 だから他人のことがあまり気にならない。自己肯定感が低いと、外界を大きく感じてしまい、独り相撲を取って消耗していく。具体的には、自分に価値があることを過剰に証明しようとして過剰な他者承認を求める。
自己肯定感の低さの原因は侵害経験の深刻さに依る。
大切にされた経験を通して自分を大切にすることができるのだ。

自尊心とは、自分には尊厳があると信じられることだ。やましいことはしていないと自分に胸を張れることが尊厳を生み出す。具体的には、損得を超えて生きてきた、仲間のために生きてきたという気持ちだ。

私見によれば共感とは相手の中に自分を見る行為だ。自己肯定感が低くて自分を大切にできなければ相手の中に大切な自分を見ることができない。故に相手を大切にできない。つまり関係(利他)を大切にできない。残る価値は損得(利己)のみだ。故に自ずと自尊心も低くなる。

自己肯定感を変えるのは難しい。なぜなら自分を大切にする方法が具体的にはよく分からないからだ。しかし自尊心は自己肯定感に比べると操作し易い。なぜなら尊厳を生み出す行為が想像しやすいからだ。具体的には、大切な人たちを助ければいい。しかし自尊心の低い人が大切な人たちを大切にしようとするのだから、当然覚悟を決めなければできない。

覚悟を決めて仲間を助けていけば、自分に胸を張れるようになる。仲間からも信頼される。それらは当然自尊心を高める。自尊心は自己肯定感に影響を与える。