善政とは、自分だけのことを考えない人たちによる政治。
森林から追い出されたヒトは集団を作ることによってサバンナで肉食獣から身を守った 。
他のヒトの集団との食料争いに勝つためにさらに大きな集団を作るようになった。
動物の家畜化、農耕の始まりによって大規模定住社会が生まれた。
以上のようにヒトは集団で生きることによって種を維持してきた。つまり関係を求めるように進化した生き物だ。
政治への動機付けという点で、現代の社会はどのように組み立てられているのか。
以下仮説
1 他者を意識する。 "どんな人かな"
何度か会うと顔見知りになる。
2 顔見知りを気にする。 "どうしてるかな"
何度も会って気が合うと仲間になる。
3 仲間を大切にする。 "いつだって力になるよ"
自分が投影された仲間は助けずにはいられない。そして仲間が集団の核になる。
4 仲間の外側に多くの顔見知りの人たちがいる。
2から3ヘの移行の経験から、この顔見知りの人たちが仲間になる可能性を想像できる。
5 為政者の政策が、仲間さらには顔見知りにどのような影響が及ぶかが気にかかる。
6 仲間や顔見知りのために政策決定に影響を与えたいと思う。
政治参加の動機付けが与えられる。
以上仮説終了
このような経過をたどるとしたら、人々が政治に参加してそれを良くしようと思うためには自分にとって大切な人たちが必要だ。
具体的に言えば、投票に行くためには仲間の存在が必要だということだ。
さらに言えば、今の日本では考えにくいが、仲間のために命をかけて権力と戦い得るということだ。
例えば今の香港の活動家はそういう存在だと思う。
まとめれば、人が政治に関わりを持とうと思うためには、仲間、さらには顔見知りが必要だ。
補足
政治参加その後
仲間や顔見知りのためにどんな政策を支持するのか。支持する政策は二つに分かれる。1 短期的な利益を追求する。2 長期的な利益を追求する。
もちろん得られる利益の総量は長期的な利益の方が大きいが、多くの人はそこまで余裕もなく故に賢くもないので、短期的利益を追求することになる。 そのようにして歴史は回ってきて今があるのだと思う。つまり短期的でも悲観することはない。