カリブ海の町 プエルトバリオス
21日 金曜 シティからバスに六時間乗ってカリブ海に面した港町プエルトバリオスに来た。
メキシコもそうだったが、一等バスが強盗によく襲われる。パンクさせてバスを止めるのだが、それへの対策。チューブレスタイヤで、なおかつ空気が抜けても充填できるようになっている。
カド横の目抜通りが夜になると暗くて人の顔が識別できない。人口八万人。行きなり田舎。何だか嬉しい。
ところが宿の向かいの飲み屋が信じられない音量で曲をかけ始めた。
たぶん伝統的家屋
22日 土曜 豚肉角切りの揚げ物を買う。見た目は美味しそうだったが、ただの強めに揚げた豚肉だった。何の工夫もない。見た目どおりの味。ただの揚げ物や焼き物は味の予想がつくのでつまらない。煮物が面白い。
他にガリフナ名物らしい小麦のトルティーヤ1枚3ケツァールを2枚とピクルス5ケツァールを買って、公園で食べる。(ところがガリフナの村リビングストンに行くとそんなのほとんど見なかった)トルティーヤは発酵させてあって、もちもちしている。美味しい。1枚でちょうどよかった。
インディヘナからトルティーヤが伝わったが、熱帯でトウモロコシが作れなかった、かつ安い小麦粉が北から入ってきたので小麦粉で代用したのではないかな。かつパンの技術からイーストをいれて柔らかく、そしてもちもちさせた。だとしたらかなりの工夫。売り場の横でおばさんがドゥをよく捏ねていた。かなり油が入っている。
イモの粉で練ったオレンジ色の揚げトルティーヤをよく見かける。素揚げや中におかずをいれて包んで揚げる。いかにも油ぎっている。たぶん家では作らないだろう。大きな鍋に多くの油が必要になる。外食の料理か。キューバも揚げ物が多かった。
メルカドを覗くとタラバガニの小型(毛ガニくらい)のようなカニが売っていた。今までよく見た淡水のティラピアはおらず、イトヨリやサワラ、ボラ、あとスズキに似たのも売っていた。それに各種大小のエビ。初めてロブスターも見た。
メルカドの食堂を覗いたが、揚げた魚しか探せなかった。
メルカドのすぐ横に積み出し港があって、ドールとチキータが置き場を二分して独占していた。
ばかでかい冷蔵コンテナトラックが次々に入ってくる。順番待ちのトラックが道路に列を作ってた。解消したのは夜の十時頃。冷蔵してるからだろう、駐車しててもエンジンがかなり高回転していてうるさいし、排ガスがひどい。近辺の住民はどう思っているのだろう。トヨタの看板方式か。
どっかで作ったパンを売ってる店はあるが、パン屋が見当たらない。何故だろう。米とフリホレス(黒インゲン豆)が小分けでよく売られている。米をよく食べるのか。
カテドラルに行ったが、体育館のような作りで、あまりに簡素なので驚いた。バナナリパブリック(ユナイテッド フルーツ)は教会に寄付しなかったということだろう。金持ちが教会に莫大な寄付をする時代は終わっていたのだ。代わりにインフラを整えた。そして大統領の人選も。
初めてハキリアリを見た。街なかの道路に面した木から葉を切り出して歩道沿いに行列してた。もっと森の中にいるものだと思ってた。あまりに無防備であっけない初対面。
商店から信じられない音量で音楽を流している。車の部品屋、飲み屋。店のなかで流しているのではなく、店の外にスピーカーを置いて外に向かって流している。それにしても何で部品の修理屋なんだろう。