一月末にコロンビアのボゴダに入った時、なぜかウキウキせず、この街はつまらないなぁ、と思っていた。で、一週間でエクアドルのキトに移動。驚いたことにキトもつまらなかった。その時点で、つまらないのは街ではなく、私のきもちが変化したからだと気付いた。好奇心が無くなり、楽しくなくなり、ウキウキしなくなっていたのだ。で、キトでその原因を考え、この状況を変えて、旅行を続けようと思った。街、宿ともに居心地が好いことも加わって、一ヵ月半、滞在した。はっきりしているのは非日常が日常になってしまったこと。だが更にその奥の理由も、その対処法も思いつかなかった。この死んだ心で旅行を続けるのは時間とお金の無駄だと思った。
次の目的地だったペルーの首都リマは、スペインのアメリカ大陸での首都だ。コロニアル建築にもすばらしいものがあるだろう。その時私の心はどう反応するだろう。そう考えて、リマに入った。が同じだった。ちっともウキウキしない。この時点で迷ったのは、リマから帰国するか、せっかく来たのだからとりあえずブラジルのサンパウロまで行くか、だった。が、もうどうしようもなくつまらなくなって、ブラジルまで行く根気が無くなってしまった。で、帰国。帰りの航空券を買ったとたん、気持ちが軽くなった。
また旅行に出るかどうかは、今のところ不明。また同じ思いはしたくないので、何か対応策が思いつけば出るかもしれない。
日常が非日常になることは予想してたが、それがこんなにつまらなく、かつ対応策が思いつかないとはまったく予想して無かった。
