那智勝浦の太田川に行ったついでに、太地町の海沿いを回ってきた。
8月8日のブログに書いた実家の近所の海岸と雰囲気は同じである。
海から強い風が吹き付けるのだろう、海岸沿いの木は軒並み山側に傾いている。一番手前で強く傾いているのはハマヒサカキである。
ここでも、海岸側から順にハマゴウ、ホウロクイチゴ、そこから樹林が始まってイヌビワ、ウバメガシなどが生えている。ここでもイワタイゲキが全て枯死していた。
この辺りは山が海に迫って断崖になっているので、海岸沿いに車道が走っておらず、自然のままの海岸が多い。
古式捕鯨で有名な梶取崎にも行った。ここから狼煙を上げて船に指図をしたようだ。写真中央のくぼみは狼煙を上げるための穴である。
ここには広々とした芝生の広場があるが、テントもバーベキューも禁止されていて、何を想定して芝生を敷いたのかよく分からない。
その後、太地漁港沿いにある太地漁協直営のスーパーに寄った。実家が和歌山に引っ越してきた頃は、物珍しくてイルカやクジラのモツの茹で物をよく買った。こちらでは「うでもの」と呼ぶ。
以前と同じように、一般の流通には乗らない魚が安く売られていた。消費者にはありがたい。本来、地元の魚屋とはこういうものだと思う。