imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

エッセイ ニホンミツバチ 2024年8月4日

少なくとも私の田舎では、自転車に乗るのは高校生までである。大人はどこに行くにも車を使う。自転車に乗っている大人をほとんど見たことがない。こちらでは、自転車は子供の乗る、格の低い乗り物である。

 

私は音の出ない自転車に乗って、周囲の音を聞きながら自転車を漕ぐのが好きだ。単車も走っていて気持ちがいいのだが、エンジンの音がうるさくて周囲の音が聞こえない。

 

誰も乗らないので虫ピンが劣化した実家の自転車を修理して、少し遠出をしてみた。

 

国道が海岸から離れて山の中に入っていく箇所がある。つまり、その海岸には細い車道しか付いておらず、行き止まりになった後は歩いて海岸沿いを進むことになる。

たまに漁師が来るぐらいで、人気のない静かな海岸で、昔から好きだった。

 

和歌山の太平洋に面した海岸は荒々しい。この海岸はすぐ後ろまで山が迫っているので、鹿やイノシシがよく出る。

海岸で弁当を食べた後、自転車に乗って山間部の道路を通って家に帰った。途中、あちこちでニホンミツバチの巣を見かけた。

夏と秋は、スズメバチがミツバチの幼虫を狙って巣を襲ってくるので、ミツバチは熱殺しようと巣の外で待ち構えている。

西洋ミツバチにはこの習性がないので、数匹のスズメバチがやってくると全滅するようである。

 

ニホンミツバチは西洋ミツバチと比べても、とてもおとなしく、巣に手を入れて手のひらでミツバチをそっとかき出しても、ほとんど刺されることがない。蜜を取るために巣を切っても全く攻撃してこない。悲しくなるほどおとなしい生き物である。

 

蜜を集める能力は西洋ミツバチの1/3ほどしかなく、逆にそれが、「いいところだけ集めている」ということになり、西洋ミツバチの蜜よりも高値がついている。

 

10年ほど前、一升瓶入りで1万円ほどで取引されていた。今はもっと 値上がりしているだろう。

 

追記

 

巣内の温度が上がって蜜が液化するのを避けるためにも、羽で風を送ろうと巣の周囲に出てくる。