縁側から外を見ていると、サツキの植え込みの中に最近アシナガバチが出入りするようになった。どうやら巣がありそうである。どうして今まで気づかなかったのかな、と思いながら下から覗き込むと、小さなアシナガバチの巣があった。
スズメバチに襲われたアシナガバチの巣を見つけてからちょうど2週間経つ。新しい巣はその巣から2mも離れていない。確証はないが、その大きさからして襲われたアシナガバチの新しい巣だと思う。
スズメバチが来た時に抵抗せずにすぐ逃げたのだろう。女王蜂は殺されていなかった。ここに見える他のハチも女王蜂 についてきた。しかし、7月下旬にこの大きさの巣だと、来年の新女王蜂は巣立っても1匹かもしれない。全てのアシナガバチは新女王蜂を除いて越冬できない。つまり、巣はその年限りのものである。
この写真から見ると、キアシナガバチのようだ。腹を巣穴に入れている左側のハチは女王蜂である。その右隣の巣穴には卵が見える。下を向いているハチはチョウかガの幼虫から作った肉団子を加えている。下側の巣穴から見えている幼虫の餌にする。
人間が土地を所有していると思っているが、昆虫たちにとっては全く関係ないようである。