論理的には今まで書いてきたように、目的が決まらなければ、手段は決まらない。
しかし実際は手段が目的に影響を与えてしまう。なぜなら手段を実行するときに未知・偶然に遭遇してしまい、遭遇した未知が自分の知識体系に影響を与えて、世界認識を書き換え、目的の決定に影響を与えるからである。
目的の達成を諦めたり、変更するとはそういうことである。生きていくこと、という最終目的でさえ、変更されることがある。
生きる上で、手段の実行中に偶然は必然的に起こり、私たちの目的を書き換え続ける。その新しい目的に応じて手段も必然的に変化する。その繰り返しである。
人生とはそういうものだと思う。確かなことは何もない。