imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

サザエさん症候群の乗り越え方 2022年10月

サザエさん症候群とは、日曜日の夕方にテレビ番組の「サザエさん」が始まると、またこれから一週間が始まるのか、と憂鬱な気持ちになること、である。

 

もう20年ほど前のことである。新宿のパン屋でパンを焼いていたことがある。早朝に出社して、昼過ぎにはパンを焼き終えて帰途に就く。会社から自転車で30分かけて家に帰るのだが、もちろん日はまだまだ高い。自転車を漕ぎながら、帰ったらあれとこれと、、、をしよう、とウキウキしながら予定を立てて帰ったのである。

で、帰ってふと気が付くともう夕暮れなのだ。そこで感じたのが、サザエさん症候群だった。

 

どうすればこれを乗り越えられるだろうか。いろいろ考えたのである。

帰ってから何となく時間を過ごしているからこんなことになるんだろうと、まず思った。

 

で、やるべきことを前もって決めて、帰宅後に備えたのである。読むべき本、やるべき筋トレ。しかし夕暮れになると何故か黄昏てしまうのである。

人が夕方に黄昏てしまうのは、夜が怖かったヒトの遺伝子にでも載っているのかな、としばらく思っていたのだが、いや、きっとこれを乗り越える方法があるはずだ、とまた考え始めた。

 

で、思い付いたのは、何か目標を立ててそれを実行する、を繰り返していると、目標のために今があるような気持になり、何となく追い立てられているのだ。そこで日が暮れて、未だ目標を達せずの状態に陥る。なので最終的な目標を未来にではなく、今に置けばいいのではないか。

 

今この瞬間を楽しめば良い。今ここパラダイスの発見である。

目標はもちろんあって良く、その目標に向かっている今この瞬間を、「どんどん目標に向かってる」と楽しい気持ちで過ごせばいいのだ。

今この瞬間を、人生の目標を達成しつつある瞬間である、と読み替えるのである。

 

しかしそう読み替えてもまだしっくりいかないところがあった。

 

で、また少し考えてみた。分かったのは、無理にそう思い込んでもそれほど効果がない、と言うことだった。

 

それを乗り越える方法は以下の通りであった。

 

今この瞬間の私の気持ちをまず大切にする。つまり今私が何を感じているか、どんな気持ちでいるか、を心の底まで降りて、しっかり認識するのである。

これは少し時間のかかる作業である。人は普通いま自分がどんな気持ちでいるか、を見つめることなどしないからである。いちいちそんなことをしていては、人と付き合えない。だから見ないようにしているのだ。

なので落ち着いた時間を確保して、今の自分の心の状態をゆっくり観察するのである。

 

ある程度これが出来るようになると、つまり今の自分の気持ちを感じれるようになると、この瞬間を楽しむように持って行けばいいのだ。目的に近づいてるから嬉しい、でもいいが、更には、今この瞬間を生きていることが素晴らしい、と言う気持ちになれれば、最強だと思う。今この瞬間が心から穏やかである、と言うように。

当たり前だけれど、ただ頭でそう思うのではなく、心の底から納得してそう思えることが理想である。

 

私は以降、サザエさん症候群に陥ったことがない。もう少し正確に言うと、陥りそうになると、ああ、今を大切にしてないな、と言うことに気付いて、今の気持ちを感じて、今を大切にし、サザエさん症候群を乗り越えるのである。