以下は物理世界のレベルのお話
人は五感のうち視覚に最も頼る生き物である。光線は網膜にある視神経で電気信号に変えられ脳で処理される。 ところが脳の処理能力には限界があって入力されたすべての信号を処理することができない。
それは経験的にも感じることだ。
例えば、目の前にあるすべてのものを人は意識することができない。もっと言えば見落としだらけだ。ある物は見えているし、ある物は見えていない。
つまり脳は入力された情報を選別しなければならない。ではどういう基準で情報を選別しているのだろう。それは大切でない情報を認識しないようにしているのだ。では大切な情報と大切でない情報はどうやって区別されるのか。それはそれぞれの人の過去の経験によって区別されている。
経験が違えば大切なものは違ってくる。
例えば、自分にとって大切な人は遠くからでもすぐ目につくが、その他の人にとっては記憶にも残らないこともある。
自分にとって価値のあるものは見えてくるし、価値のないものは見えない。
つまり人によって世界は違って見えているのだ。