imakokoparadise’s diary

科学的エビデンスを最重視はしません。 エビデンスがなくとも論理的に適当であればそれを正しいと仮定して進む。私の目的は、得た結論を人生に適用して人生をより良くすること。エビデンスがないからと言って止まってられない。 目的は、皆の不安を無くすこと。

エッセイ 日本はどういう経済を目指せばよいのだろう 22023年12月7日

1990年代後半から2000ゼロ年代前半の頃、まだ日本の経済が元気だった頃、こんなことを思っていた。 ここまで豊かになったのだから、今のようにあくせく働かず、もう少し心にゆとりをもって生きれる経済政策に変更してもいいのではないか、と。 今となっては…

映画評 レビュー 「長江哀歌」ジャ・ジャンクー監督 2006年公開 2023年12月3日

西ヨーロッパやアメリカ映画を見続けた後にこの映画を観ると、その感情表出の少なさに戸惑う。また物語の盛り上がりが特にないのも肩透かしであった。 しかし私はこの映画をしみじみ楽しく観た。 あらすじ ja.wikipedia.org その理由を以下に書きたいと思う…

エッセイ 生き物としての価値と個人の価値 2023年12月3日

職場に行っていつもと同じ仕事をし、帰宅していつもと同じ日常を送る。似たような食事を作り、似たような本を読む。こういうことを繰り返していると、堪らなく詰まらなくなってくる。 今までも同じことを書いているかもしれないが、またつまらない感覚に襲わ…

映画評 レビュー 「夢の果てまでも」監督ヴィム・ヴェンダース 公開1991年 2023年11月28日

英語では「Until the End of the World」でそのまま訳せば、世界の終りまで、だ。邦訳のほうが映画にあっていると思う。 私が観たのは、ディレクターカットで287分であった。 内容は https://cinemalamour.hatenablog.com/entry/2021/12/02/165005 世界を転…

エッセイ タンザニアTanzania アルーシャArushaの宿と食堂 2018年2月情報 外国旅行 2023年11月

コロナ自粛に飽き始めて、外国旅行も少しずつ始まっているようだ。とは言ってもタンザニアの情報の需要が高いとは思われないが、気に入った街なので紹介したい。 Arushaはケニアとの国境の町である。ケニア側から国境Namangaを超えると、ArushaかMoshiで宿泊…

レビュー 「社会の変え方」泉房穂 2023年出版 2023年11月

1ヶ月ほど前、ユーチューブを見ていたら、妙に押しの強い人が喋っている動画が流れたので、何となく見ていると、石井弘毅に師事してた、と言っているのを聞いて、興味を持ち、著書を図書館で借りた。 石井弘毅とは、国家の予算である特別会計のからくりを暴…

映画評 レビュー 「海の沈黙」ジャン・ピエール・メルヴィル監督1949年公開 2023年11月

第2次大戦中、ドイツに占領されたフランスが舞台である。あるドイツ将校と、彼に部屋を貸すことになった田舎に住むフランスの叔父と姪の3人の話だ。 ドイツ将校は礼儀正しく、しかもフランス文化を尊敬している。毎晩始まる彼の流暢なフランス語でのフランス…

エッセイ 小旅行のすすめ 2023年11月

3年ぶりに旅行をした。僅か2泊3日だったが、家に帰ったとき、今までルーティーンにやってたことがひどくバカらしく感じた。 具体的にはこうである。 腹持ちが良いので普段は玄米を私は食べているが、簡単に炊けるように発芽させてから炊くようにしている。そ…

エッセイ 福島県白河への小旅行 2023年11月

3日休みが取れたので、2泊の旅行に行ってきた。 行き先は「白河の関」で有名なあの白河である。 去年の秋、江上の破屋に蜘の古巣をはらひて、やゝ年も暮れ、春立てる霞の空に、白川の関越えんと、そぞろ神の物につきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて取る…

2013年エジプトのクーデター 2023年11月

皆もう忘れているかもしれないが、2013年7月にエジプトでクーデターがあった。 2010年チュニジアから始まった「アラブの春」はエジプトにも波及し2011年2月には、1981年から30年続いたムバラク政権が崩壊、選挙でモルシ政権が2012年6月に誕生した。 その後モ…

エッセイ 「・・・的」の使い方 2023年10月

「的」については多くの人が書いていると思う。1990年代に作家の井上ひさし氏が書いていたのを私は覚えている。 特に新しい内容ではないが、文章を書くときにいつも気になっているので、書いてみたい。 「的」の使い方 1 所有・所属 ・国家的観点、は国家の…

エッセイ レビュー 映画評 後味の悪い映画「 FAKE」(2016年)森達也監督 2023年10月

後味の悪い映画と言うものがある。理由が何かよく分からないが観終わったあとに嫌な気分にさせる映画である。 記憶する範囲で私が最も気分が悪くなった映画は「FAKE」(2016年)森達也監督である。 凡そのあらすじは https://ja.wikipedia.org/wiki/FAKE_(20…

映画評 レビュー 「キカ」ペドロ・アルモドバル監督 1993年製作 2023年10月

「AII About My Mother」(1999年)で日本で名が知られた監督だ。私はこの作品を見ていない。 「キカ」は日本でもほとんど知られていない作品なので、レビューの需要も低いだろう。欧米ではほとんど評価されてないようで、故に知名度が低い。 「キカ」のあら…

エッセイ コーヒーを憎み、コーヒーを愛し 2023年10月

私はコーヒー依存症である。カフェインの依存症だと思うが、カフェイン含有飲料である紅茶や緑茶には反応しない。なのでコーヒー依存症なのだろう。 私は常々、死ぬときはコーヒー豆に埋もれて死にたい、と願っている。窒息死って苦しいんだろうなぁ、とは思…

エッセイ しあわせについて 2023年10月

しあわせとは、満たされていること、欠けてることの無い状態ということだと思う。具体的に言えば、願いが叶うとか、大切な人に自分の存在が受容されるとかである。 1 私なりにしあわせを抽象化すると、自分に付随する大切なものが受容された時に生じる感情…

エッセイ 昆虫たちの死 2023年10月

私のアパートの共用通路には夜たくさんの昆虫が電灯に飛んでくる。朝にはその一部が死んで通路に転がっている。 以前は、〝卑しくも生き物ともあろうものが、こんな所で朽ちていって良いはずがない〟と思い、土に帰れ、と通路の外側の土に放り投げていた。 …

映画評 レビュー 「黒猫・白猫」 エミール・クストリッツァ1998年製作 2023年10月

「アンダーグラウンド(1995年)」の監督の次の作品である。監督はボスニア生まれで、祖母は熱心なイスラム教徒だったようだ。セルビアのドナウ川沿いが舞台で、地元ジプシー(ロマ)のやくざなボスことダダンはセルビア人俳優、主演の少年の恋人ことイダも…

エッセイ インドで出会ったイスラエルのモサド? 2023年10月

2016年3月にインドのコルカタに滞在していた。タラゴン guest house という安宿に泊まっていた。Wifiが壊れて使えない、ということだった。この時代にインドでWifiが使えないとは、客を拒否しているようなものである。 1階の部屋はすべて壊れていて使えなか…

エッセイ ナツメヤシ(デーツ)の謎 その後 2023年10月 ブログ

以前ナツメヤシの謎というブログを書いた。 https://imakokoparadise.blog.jp/archives/22729612.html その後、分かったことがあるので書き足したい。 写真にあるように、茎と根の境目が明確になった。 多くの種子植物で、種から出てきたものは芽と根がまだ…

ガザ・イスラエル紛争 雑感 2023年10月

10月7日ガザからイスラエルに激しい攻撃があった。今日は14日なので攻撃から8日目である。 ◎ 今後、イスラエル、アラブとイスラム社会、西側社会がどのような対応をするか、今のところ不明である。また今回のガザからの攻撃とそれに応答したイスラエルからの…

映画評 レビュー 「街のあかり」アキ・カウリスマキ 2023年10月

フィンランドの監督の2006年公開の映画である。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%97%E3%81%AE%E3%81%82%E3%81%8B%E3%82%8A 凡そのあらすじ https://odakyuensen.blog.fc2.com/blog-entry-2309.html 監督の名前は聞いていたが、作品を観るのは初めてだ…

レビュー 「木野」村上春樹 2014年初出 2023年10月

「木野」は短編集「女のいない男たち」に収められた作品である。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E9%87%8E_(%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B9) 作品前半はいかにも作者らしい細かな心理的かつ映像的描写で物語が進むが、後半は一転して主人公…

今年のノーベル平和賞で思うこと 2023年10月

今年のノーベル平和賞はイランの獄中人権活動家が受賞した。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3 これを聞いた時にまず思ったのは、順番が違う…

映画評 レビュー 「牯嶺街(フーリンチェ)少年殺人事件」エドワード・ヤン監督 1991年製作 2023年10月

今回は下書きをせずに、書きながら考えを進めてみたい。つまりダラダラ書く、という意味である。 登場人物が多く、人間関係が複雑で、しかも馴染みのない漢字の名前なのでいつまで経っても人を特定できず、ストーリーを追うのが難しかった。 鑑賞後、以下の…

映画評 レビュー 「牯嶺街(フーリンチェ)少年殺人事件」エドワード・ヤン監督 1991年製作 2023年10月

今回は下書きをせずに、書きながら考えを進めてみたい。つまりダラダラ書く、という意味である。 登場人物が多く、人間関係が複雑で、しかも馴染みのない漢字の名前なのでいつまで経っても人を特定できず、ストーリーを追うのが難しかった。 鑑賞後、以下の…

人生は解けない謎だらけ 2023年9月

解けない謎は3種類ある。 1 そもそも解けない 2 難しくて解けない 3 優先順位が低くて解けない 以下簡単な説明 1 そもそも解けない 例えば、なぜ自分は生きているのか、や、人生の意味は何か、などだ。 この謎に対する態度は、他人の答えを簡単に取り入…

村上春樹「女のいない男たち」のこと 2023年9月

1968年にフランスで冬季オリンピックが開催された。そのときの主題歌は「フランスの13日」という曲で、私の人生の懐メロのひとつになっている。この曲のことはブログに書いたことがある。 https://imakokoparadise.blog.jp/archives/13250831.html 今でも時…

人生の根本の悩み 2023年9月

何のために生きているのか、と考えることはもう無いが、生きていることに戸惑うことは相変わらずある。 例えば、 若い頃の自分の記憶と今の自分との整合性の無さ。 具体的に言えば、あの若かった頃の自分が、今の自分とどうしてもつながらない。あれはいった…

地球の進化と生物の進化 2023年9月

地球が変わっていくことを進化と呼ぶのは違うかもしれない。突然変異も自然淘汰もないのだから。成長とか盛衰のほうがしっくりきそうだ。が、生物との類推で同じ言葉、進化を使おう。 地球は、宇宙も含めてよいが、時間の経過に従って、変化し続ける。その原…

プライベートを話さない人との関係 2023年9月

私がかつて働いていた職場に少し変わった人がいた。皆それぞれに変わっているのだが、その人は自分のプライベートなことを全く話さなかった。生い立ちや経歴はもちろん、家族や今の生活のことも。 ではどんなことが話題になるかといえば、芸能情報やその人の…